小濱明人による尺八古典本曲集の第2弾。横山勝也伝の本曲を、曲想に合わせ長短楽器の長さを変え、また、工法の違う三種類の楽器(現代管・古管・地無し管)を使い分けて吹奏。「鹿の遠音」は恩師 石川利光をゲストに迎えて録音。
2019年10月09日発売 [WQCA-1028]
法要における尺八には合奏音楽によって鍛えられた音感をもつ人々には理解のできない音の空間があり、それはいろいろな意味でつかみ所のない曖昧なものである。ただし、そこにこそ、楽器であり音楽である尺八の最も存在感のある音色があると私は確信している。そして、その音空間は、彼らが由とする地無しという面倒な楽器による修行の日々から現出するものであり、そこにこそ「一隅を照らすおと」が存在するのではないかとも感じる。(解説:志村哲「様々な尺八に挑む尺八演奏家」より)
【曲目】
1、打波
2、鶴の巣籠り
3、産安
4、吾妻獅子
5、山谷
6、鹿の遠音
7、松厳軒 鈴慕
小濱明人(尺八)
解説=志村哲 (大阪芸術大学教授)
The Light in the SilenceⅡ
Obama challenges the origin of Shakuhachi music, "Honkyoku" that is diverse and deep. Obama plays Katsuya YOKOYAMA (KSK) 's repertoire by different lengths of instruments according to the music, and by three types of instruments (Contemporary, Old and Jinashi).
1. Daha
2. Tsuru no Sugomori
3. San-an
4. Azuma Jishi
5. Sanya (Mountain-Valley)
6. Shika no Tōne
7. Shōganken Reibo
Akihito Obama (shakuhachi)
Guast=Toshimitsu Ishikawa (shakuhachi #6)
SIMURA Zenpo Satosi (commentary)