一年間(2023年)、邦楽専門誌「邦楽ジャーナル」で連載をさせて頂けることになりました。連載のタイトルは「尺八の聖地」。私がこれまで巡って来た尺八関連の史跡について、わかりやすく系統立ててお伝え致します。
①尺八の史跡を巡る (2023年1月号)
記念すべき第1回目は、私が史跡を巡っている理由を自己紹介と共に書きました。師に学び、先人に学び、曲から学び、楽器に導かれる。私が現在に至るストーリーです。
②明暗寺 (2023年2月号)
京都「明暗寺」は虚無僧寺の中でも最もよく耳にされるお寺ではないでしょうか?その明暗寺の現在について、そして訪ねるために知っておきたいことについて執筆しました。
③一朝軒 (2023年3月号)
博多「一朝軒」は今も残る虚無僧寺としてとても貴重なお寺です。明治以降の「復興の軌跡」と現在について執筆させて頂きました。
④鈴法寺 (2023年4月号)
江戸時代、全国の虚無僧寺を統括していた 青梅「鈴法寺」と小金「一月寺」。今回はその「鈴法寺」に関係する3つの聖地をご紹介します。
⑤一月寺 (2023年5月号)
前号でご紹介した「鈴法寺」と並び、全国の虚無僧寺を統括していた小金「一月寺」に関係する3つの聖地をご紹介します。どうぞ、4月号と合わせてお読みください。
⑥松寿軒・江月院 (2023年6月号)
琴古流ゆかりの長崎「松寿軒」、水郷 柳川に残る「江月院」跡をご紹介します。今回の取材を通して、各地の尺八家が注ぐ史跡・地元への愛情に深く感動しました。
⑦旭滝 (2023年7月号)
伊豆の「旭滝」横には、虚無僧寺「龍源寺」がありました。ここは尺八と自然の結びつきを強く感じることのできる大切な場所です。その関連する3つの聖地をご紹介します。
⑧全龍寺 (2023年8月号)
明治維新前後の明暗寺にまつわるもう一つの物語。「旧京都明暗寺伝曲」を伝えた尾崎真龍・勝浦正山とそのゆかりの地についてお伝えします。
⑨一節切 (2023年9月号)
中世の尺八「一節切」がテーマです。時代を《中世》《安土桃山~江戸前期》《江戸後期》の3つに分け、各時代の「一節切」とその聖地についてお伝えします。
⑩古代尺八 (2023年10月号)
現存する9本の古代尺八、東大寺の音声菩薩、正倉院展についてお伝えします。私は正倉院尺八の復元楽器を吹きますが、その優しく豊かな音色にいつも心動かされています。奈良時代以前の音楽は一体どういったものだったのでしょうか?興味が尽きることはありません。
⑪普化塚 (2023年11月号)
虚無僧の起源を探る手掛かりとなる「朗庵(ロウアン)」と「普化塚」がテーマです。様々な文献に登場する「ロウアン」ですが、その実態は謎に包まれています。また、虚竹禅師の墓とされる宇治の「普化塚」をご紹介します。
⑫興国寺 (2023年12月号)
尺八の伝来伝説が色濃く残る和歌山の「興国寺」。今回は、興国寺の年間行事に重要な役割を果たす、普化尺八道場「法燈会」の活動をご紹介します。
【ご紹介した聖地】
明暗寺(京都)/一朝軒(博多)/鈴法寺跡(青梅)/東禅寺(青梅)/法身寺(牛込)/一月寺跡(小金)/萬満寺(馬橋)/松戸市立博物館(松戸)/松寿軒跡(長崎)/江月院跡(柳川)/旭滝(伊豆)/龍泉寺(伊豆)/金龍院(伊豆)/全龍寺(新宮)/酬恩庵(京都田辺)/くろ谷(京都)/村上医家史料館(中津)/東大寺(奈良)/正倉院(奈良)/東京国立博物館(東京)/普化塚(宇治)/興国寺(由良)/(合計22ヶ所)